
FXの自動売買に興味があるけれど、
EAの設定方法が分からなくて困っていませんか?
EA(エキスパートアドバイザー)は、
正しく設定すれば24時間自動で取引を行い、
感情に左右されることなく効率的に運用できます。
しかし、設定を間違えると期待した結果が得られず、
思わぬ損失につながることも。
この記事では、FX初心者の方でも分かりやすいように、
EAの導入から設定、運用のコツまで詳しく解説しますので、
ぜひ最後までご覧ください。
FXのEA(自動売買)とは?


✅ EA(自動売買)の基本的な仕組み
💡 EA(エキスパート・アドバイザー)とは?
EAとは、FXの取引を自動で行うプログラムのことです。
設定したルールに従い、売買を自動で行います。
🔹 EAの主な特徴
✔ 取引のタイミングを自動で判断
✔ 24時間取引が可能
✔ 感情を排除したトレードができる
EAは、MT4(MetaTrader 4)やMT5(MetaTrader 5)といった取引ツール上で動作します。
トレーダーの代わりに相場を分析し、エントリーや決済を行うため、
手間をかけずに取引できるのが大きな魅力です。
📉 なぜEAが必要なのか?
FX市場は24時間動いており、チャンスを逃さないためには、常に相場を監視する必要があります。
しかし、人間がずっとチャートを見続けるのは不可能です。
EAを導入すれば、人間が寝ている間や仕事をしている間でも、自動で取引を続けることができます。
また、感情に左右されることなく、一定のルールで機械的に売買できるのもEAの強みです。
📊 EAを使うメリットとデメリット
🌟 メリット
🟢 24時間取引が可能
EAはプログラムなので、人間のように疲れることはありません。
FX市場が動いている限り、自動で取引を続けてくれます。
🟢 感情に左右されない
裁量トレードでは、「もっと利益を伸ばしたい」「損切りしたくない」
といった感情的な判断がリスクにつながります。
EAならルール通りに取引するため、冷静なトレードが可能です。
🟢 初心者でもトレードができる
FX初心者にとって、チャート分析やエントリータイミングの判断は難しいもの。
しかしEAを使えば、プログラムがすべて自動で行ってくれるため、知識が少ない段階でも運用を始められます。
📌 メリットまとめ
メリット | 内容 |
---|---|
24時間取引可能 | 市場が開いている限り、自動でトレードを継続 |
感情を排除 | ルール通りに機械的に取引できる |
初心者向き | 分析不要で、プログラムが自動で売買 |
⚠️ デメリット
🔴 相場の急変に対応できないことがある
EAは過去のデータをもとに設計されているため、予測不能な急変には対応が難しいことがあります。
特に、経済指標の発表や要人発言によって大きく価格が動くと、想定外の損失を出す可能性があります。
🔴 完全に放置はNG
「EAを設定したらずっと放置でOK」と思われがちですが、それは誤解です。
定期的にパフォーマンスをチェックし、必要に応じて設定を見直すことが重要です。
📌 デメリットまとめ
デメリット | 内容 |
---|---|
急変動に弱い | 予測不能な動きには対応しにくい |
定期的な管理が必要 | 完全に放置すると、想定外の損失につながる可能性 |
EAを始めるための準備


✅ 必要なもの(MT4/MT5・VPS・証券口座)
EAを使ってFXの自動売買を始めるには、いくつかの準備が必要です。
以下の3つがそろっていれば、すぐに運用を開始できます。
📌 EA運用に必要なもの
必要なもの | 役割 |
---|---|
MT4 / MT5 | EAを動かすためのFX取引プラットフォーム |
証券口座 | EAを動作させるためのFX口座 |
VPS | 24時間EAを稼働させるための仮想サーバー(推奨) |
🔹 MT4 / MT5(MetaTrader)とは?
EAは**MT4(MetaTrader 4)またはMT5(MetaTrader 5)**で動作します。
これは、FXの取引を行うためのプラットフォームで、多くの証券会社が採用しています。
✔ どちらを選べばいいの?
🔹 証券口座の開設が必要
EAを稼働させるには、MT4 / MT5に対応した証券会社のFX口座が必要です。
口座を開設したら、MT4 / MT5と連携し、EAをインストールできるようになります。
📢 証券会社選びのポイント
✔ MT4 / MT5対応かどうかを確認する
✔ スプレッド(取引コスト)が低い会社を選ぶ
✔ 約定力(注文が通りやすいか)をチェックする
🔹 VPS(仮想専用サーバー)の利用を推奨
EAは24時間稼働させることで最大限の効果を発揮します。
しかし、自宅のPCをずっとつけっぱなしにするのは難しいため、
VPS(仮想専用サーバー)の利用がおすすめです。
✔ VPSを使うメリット
✅ EAを24時間稼働できる
✅ PCの電源を切っても運用可能
✅ 通信環境が安定し、取引の遅延を防げる
📊 EAの選び方と入手方法
💡 EAはどこで手に入る?
EAは無料・有料を問わず、さまざまな方法で入手できます。
信頼できるEAを選ぶことが、安定した運用のカギとなります。
📌 EAの入手方法
入手方法 | 特徴 |
---|---|
無料EA | 証券会社のキャンペーンで配布されることが多い |
有料EA | 販売サイトや個人開発者から購入できる |
自作 | プログラムができる人は自分で開発可能 |
🔹 無料EAのメリット・デメリット
証券会社のキャンペーンなどで無料配布されているEAもあります。
メリット
✔ コストをかけずに試せる
✔ 証券会社のサポートを受けられる場合がある
デメリット
✔ 勝率の高いEAは少ない
✔ 利用できる証券会社が限定されることがある
🔹 有料EAのメリット・デメリット
販売サイトやEA開発者から購入できる有料EAは、精度の高いロジックが組み込まれていることが多いです。
メリット
✔ バックテストがしっかりされている
✔ 多くのトレーダーが使用している実績がある
デメリット
✔ 高額なものもあり、初期投資が必要
✔ 購入後のサポートが不十分な場合がある
🔹 EA選びでチェックすべきポイント
EAを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。
📢 優れたEAの条件
✔ バックテストの結果が良好か
✔ ドローダウン(損失の大きさ)が少ないか
✔ 長期間の運用データが公開されているか
✔ サポート体制が整っているか
MT4/MT5にEAを設定する手順


✅ MT4/MT5へのEAの導入方法
💡 EAの導入は簡単!基本の流れを押さえよう
EAをMT4/MT5に設定する方法は、
ファイルを正しいフォルダに配置し、プラットフォーム上で有効化するだけです。
以下の手順に沿って設定を進めましょう。
📌 EAの導入手順(MT4/MT5共通)
ステップ | 作業内容 |
---|---|
① EAファイルを準備する | 購入・ダウンロードしたEAファイルを用意 |
② MT4/MT5のデータフォルダを開く | 【ファイル】→【データフォルダを開く】を選択 |
③ Expertsフォルダに保存する | MQL4/Experts または MQL5/Experts にEAを配置 |
④ MT4/MT5を再起動する | EAを認識させるために必ず再起動 |
⑤ ナビゲーターからEAを適用 | EAをチャートにドラッグ&ドロップ |
⑥ 自動売買を許可して動作確認 | 「自動売買を許可」にチェックを入れる |
🔹 ① EAファイルを準備する
まず、利用するEAファイル(.ex4
または .ex5
)を用意します。
ファイルは、購入サイト・配布サイト・証券会社のキャンペーンなどから入手できます。
🔹 ② MT4/MT5のデータフォルダを開く
MT4/MT5を起動し、上部メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
すると、MT4/MT5の内部フォルダが開かれます。
🔹 ③ Expertsフォルダに保存する
データフォルダの中にある「MQL4
」または「MQL5
」フォルダを開き、
その中の「Experts
」フォルダにEAをコピーします。
※ MT4の場合は「MQL4/Experts
」、MT5の場合は「MQL5/Experts
」です。
🔹 ④ MT4/MT5を再起動する
EAを正しく認識させるために、MT4/MT5を再起動しましょう。
これを行わないと、ナビゲーターにEAが表示されないことがあります。
🔹 ⑤ ナビゲーターからEAを適用
左側の「ナビゲーター」ウィンドウにある「エキスパートアドバイザー(EA)」の一覧から、
導入したEAをチャートにドラッグ&ドロップします。
これで、EAがチャートに適用されます。
🔹 ⑥ 自動売買を許可して動作確認
EAが正しく動作するように、以下の設定を確認しましょう。
📢 必須設定
✔ 上部の「自動売買ボタン」をONにする
✔ チャート上のEA設定で「自動売買を許可」にチェックを入れる
✔ EAが正常に動作している場合、右上に「😊(スマイルマーク)」が表示されます。
※「☹(悲しい顔)」になっている場合は、設定が正しくできていません。
📊 EAの設定とパラメータ調整
📌 EAの主な設定項目
設定項目 | 内容 |
---|---|
ロットサイズ | 1回の取引で使う取引量(大きすぎるとリスク増大) |
ストップロス | 設定した損失額に達したら自動で損切り |
テイクプロフィット | 設定した利益額に達したら自動で決済 |
取引時間 | EAを稼働させる時間帯を制限できる |
マジックナンバー | 他のEAと区別するための識別番号 |
🔹 ロットサイズの設定
ロットサイズは、1回の取引で使用する資金量を決める重要なパラメータです。
リスクを抑えるために、口座残高の1〜3%以内のリスクで運用するのが推奨されます。
📢 例:ロットサイズの目安
口座残高 | 推奨ロットサイズ |
---|---|
10万円以下 | 0.01〜0.05ロット |
50万円程度 | 0.1ロット |
100万円以上 | 0.2〜0.5ロット |
🔹 ストップロス(損切り)とテイクプロフィット(利確)
✔ ストップロス(損切り):大きな損失を防ぐための設定
✔ テイクプロフィット(利確):一定の利益が出たら決済する設定
📢 適切なストップロス・テイクプロフィットの例
通貨ペア | ストップロス | テイクプロフィット |
---|---|---|
USD/JPY | 30pips | 60pips |
EUR/USD | 40pips | 80pips |
GBP/JPY | 50pips | 100pips |
🔹 取引時間の設定
一部のEAには、取引する時間帯を指定する機能があります。
例えば、スキャルピングEA(短時間で小さな利益を積み重ねるEA)は、
ボラティリティ(価格の変動)が高い時間帯に適した設定が推奨されます。
📢 おすすめの取引時間帯(日本時間)
取引時間帯 | 特徴 |
---|---|
東京市場(9:00〜15:00) | 比較的安定した動き |
欧州市場(16:00〜24:00) | 価格の動きが活発 |
NY市場(22:00〜5:00) | 急激な変動が多い |
🔹 マジックナンバーの設定
マジックナンバーとは、複数のEAを同時に運用するときに、個別に識別するための番号です。
複数のEAを使う場合は、重複しないようにマジックナンバーを設定することが重要です。
📢 例:マジックナンバーの設定
EA名 | マジックナンバー |
---|---|
スキャルピングEA | 10001 |
トレンドフォローEA | 10002 |
ナンピンEA | 10003 |
EAの動作確認と最適化


✅ バックテストで事前に検証する方法
EAを使い始める前に、過去の相場データを使ってバックテストを行うことで、EAの性能を事前に確認できます。
バックテストをすることで、期待できる利益やリスク、最適な設定を知ることができます。
📌 バックテストの手順(MT4/MT5)
ステップ | 作業内容 |
---|---|
① ストラテジーテスターを開く | 【表示】→【ストラテジーテスター】を選択 |
② EAを選択する | 使用するEAをリストから選ぶ |
③ 通貨ペアと期間を設定 | テストしたい通貨ペアと期間を指定 |
④ モデリングの品質を設定 | 「全ティック」or「コントロールポイント」を選択 |
⑤ 資金・ロットを設定 | 初期資金やロットサイズを決める |
⑥ スタートを押す | 「スタート」ボタンを押してテスト開始 |
⑦ 結果を確認する | 「レポート」タブで詳細データをチェック |
🔹 ① ストラテジーテスターを開く
MT4の場合、画面上部のメニュー【表示】→【ストラテジーテスター】をクリックすると、
バックテストの画面が表示されます。
MT5では、【テスター】タブを開けばOKです。
🔹 ② EAを選択する
「エキスパートアドバイザー(EA)」のプルダウンメニューから、テストしたいEAを選びます。
🔹 ③ 通貨ペアと期間を設定
・ 通貨ペア:EAが対応している通貨ペアを選ぶ(例:USD/JPY、EUR/USD)
・ 期間:過去数か月~数年分のデータを指定する(1年以上のテストが推奨)
🔹 ④ モデリングの品質を設定
バックテストでは、ティックデータ(価格の変動データ)の精度が重要です。
モデリングの種類 | 特徴 |
---|---|
全ティック | もっとも精度が高い(推奨) |
コントロールポイント | 簡易的なテスト向き |
オープン価格のみ | 高速だが精度が低い |
「全ティック」を選ぶと、実際の相場に近いテストが可能になります。
🔹 ⑤ 資金・ロットを設定
バックテストでは、初期資金とロットサイズ(取引量)を適切に設定することが重要です。
📢 推奨設定の例
初期資金 | ロットサイズ |
---|---|
10万円 | 0.01~0.05 |
50万円 | 0.1 |
100万円 | 0.2~0.5 |
🔹 ⑥ テストを開始する
すべての設定が完了したら、「スタート」ボタンを押してテストを開始します。
数分~数時間で結果が表示されます。
🔹 ⑦ 結果を確認する
テストが完了したら、「レポート」タブで詳細を確認できます。
📢 注目すべきポイント
チェック項目 | 内容 |
---|---|
総損益 | 期間内のトータル損益 |
勝率 | 取引の成功率(50%以上が望ましい) |
最大ドローダウン | 最大の資金減少額(10%以下が理想) |
プロフィットファクター | 総利益 ÷ 総損失(1.5以上が良い) |
📊 実際の運用前にチェックすべきポイント
EAをバックテストした後は、いきなり本番で使うのではなく、
デモ口座や少額資金で試してみることが重要です。
📌 リアル運用前のチェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
スプレッドの影響 | リアル口座でのスプレッドが適切か |
約定力 | EAの注文が遅延なく実行されるか |
リアル相場の変動 | 実際のボラティリティに対応できるか |
🔹 スプレッドの影響を確認
EAはスプレッド(売値と買値の差)によって利益が変動します。
特にスキャルピング系EA(短時間で利益を狙うタイプ)は、
スプレッドが広いと勝率が低下するため注意が必要です。
📢 スプレッドの影響が大きい通貨ペア(注意!)
✔ GBP/JPY(変動が激しく、スプレッドが広がりやすい)
✔ EUR/GBP(流動性が低く、スプレッドが大きくなることがある)
🔹 約定力をチェック
EAが適切に動作していても、注文が遅れる(スリッページが発生)と、
バックテスト通りの結果にならないことがあります。
✔ 約定力の高い証券会社を選ぶことが重要
✔ デモ口座とリアル口座では約定速度が異なる場合がある
🔹 リアル相場の変動に対応できるか
EAは過去のデータに基づいて動作しますが、予測不能な経済イベントが発生すると、
EAのロジックが機能しなくなることがあります。
📢 EAが苦手な相場の例
✔ 大きな経済指標の発表時(雇用統計、FOMCなど)
✔ 要人発言(中央銀行総裁の発言で相場が急変することがある)
✔ 戦争や災害などの予測不可能な出来事
よくあるトラブルと対処法


✅ EAが動かない時のチェックポイント
EAを設定したのに取引が行われない、エラーが出る、
チャート上で動かないといったトラブルが発生することがあります。
ほとんどの場合、設定ミスや環境の問題が原因です。
以下のチェックポイントを確認して、問題を解決しましょう。
📌 EAが動作しない主な原因と対処法
問題 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
EAが起動しない | 自動売買がOFF | MT4/MT5上部の「自動売買」ボタンをONにする |
取引がされない | 許可設定が不足 | EA設定画面で「自動売買を許可」にチェック |
アイコンが悲しい顔 😞 | 設定ミス | 設定を確認し、EAを再適用する |
取引エラーが出る | ロットサイズが大きすぎる | 証券会社の最低ロットに合わせて調整 |
スプレッドが広すぎる | 市場の流動性不足 | 取引時間を変更し、流動性が高い時間帯を選ぶ |
🔹 ① EAの自動売買が有効になっているか?
EAを動かすには、MT4/MT5の「自動売買」ボタンがONになっている必要があります。
画面上部にある「自動売買」ボタンをクリックし、ONにしましょう。
ONの状態 → ✅ 緑のアイコン
OFFの状態 → ❌ 赤いアイコン
🔹 ② EAの設定で「自動売買を許可」しているか?
EAをチャートに適用した後、設定画面で「自動売買を許可」にチェックが入っているか確認しましょう。
📢 確認手順
- MT4/MT5の「ナビゲーター」からEAをチャートに適用
- 「エキスパートアドバイザー」ウィンドウを開く
- 「全般」タブで 「自動売買を許可」 にチェックを入れる
✅ 設定完了後、再度EAを適用して動作を確認しましょう。
🔹 ③ EAのアイコンが「悲しい顔😞」になっていないか?
EAが正常に作動していない場合、
チャート右上のアイコンが「悲しい顔😞」になっていることがあります。
この場合、設定が正しくできていない可能性が高いです。
📢 対処法
✔ 「自動売買」がONになっているか確認する
✔ 「エキスパートアドバイザー」の設定を再確認する
✔ EAを一度削除し、再度適用する
🔹 ④ 取引がされない場合、ロットサイズを確認
EAの設定で、証券会社が許可する最小ロットサイズよりも小さい、
または大きすぎるロットを設定すると、取引が実行されません。
📢 証券会社の最小ロットサイズの例
証券会社 | 最小ロット |
---|---|
A社 | 0.01ロット |
B社 | 0.1ロット |
C社 | 0.001ロット |
🔹 ⑤ スプレッドが広すぎるとEAが動かないことも!
EAのロジックによっては、
スプレッド(売値と買値の差)が広すぎると取引をしないように設計されている
ことがあります。
特にスキャルピングEA(短時間の取引を繰り返すタイプ)は、スプレッドの影響を大きく受けます。
📢 スプレッドが広がりやすい時間帯(注意!)
✔ 週明け(月曜早朝) → 取引が再開されたばかりで流動性が低い
✔ 市場の閉まる前(金曜深夜) → 取引量が減り、スプレッドが拡大
✔ 経済指標発表前後 → ボラティリティが急上昇し、スプレッドが広がる
📊 設定ミスによる損失を防ぐコツ
EAを運用する際に、誤った設定をしてしまうと、無駄な損失を出してしまう可能性があります。
以下のミスを防ぐことで、安全に運用を行いましょう。
📌 よくある設定ミスと対処法
設定ミス | 影響 | 対策 |
---|---|---|
ロットサイズが大きすぎる | 資金が一気に減るリスク | 口座残高に応じたロット設定をする |
ストップロス未設定 | 予想外の損失が発生 | 必ずストップロスを設定する |
自動売買がオフのまま | EAが取引をしない | MT4/MT5の「自動売買」ボタンをON |
スプレッドが広い時間帯に取引 | 利益が減る可能性 | 取引時間を調整する |
VPS未使用でPCがシャットダウン | EAが停止してしまう | VPSを活用する |
🔹 ① ロットサイズが大きすぎる
初心者がやりがちなミスのひとつが、ロットサイズの設定ミスです。
ロットサイズが大きすぎると、1回の損失が資金に対して大きくなり、破産リスクが高まります。
📢 安全なロットサイズの目安
✔ 口座残高の1〜3%以内のリスクに抑える
🔹 ② ストップロス未設定は危険!
ストップロスを設定していないと、相場が急変した際に損失が無制限に膨らむ可能性があります。
ストップロスを適切に設定し、リスクをコントロールすることが重要です。
🔹 ③ VPSを活用してEAを安定稼働
EAは24時間稼働することで最大限のパフォーマンスを発揮します。
自宅PCで運用すると、シャットダウンや通信エラーでEAが止まることがあります。
📢 VPSを使うメリット
✔ 24時間安定してEAを稼働できる
✔ PCをオフにしても運用可能
✔ ネット回線の影響を受けにくい
EAを長期間安定して稼働させるために、VPSを活用するのがおすすめです。
EA運用で安定した利益を目指すポイント


✅ EA運用の成功に必要なリスク管理
EAは便利なツールですが、適切なリスク管理をしないと資金を失う可能性があります。
長期的に安定した利益を目指すには、資金管理・損失管理のルールを徹底することが必須です。
📌 EA運用で重要なリスク管理のポイント
リスク管理のポイント | 内容 |
---|---|
1回のリスク許容額 | 1トレードで口座残高の1〜3%以内にする |
最大ドローダウン | 口座残高の20〜30%以内に抑える |
ストップロス設定 | 損切りラインを決めて損失を最小限に |
ロットサイズ調整 | 口座資金に応じて適切な取引量を設定 |
🔹 ① 1回のリスクを口座残高の1〜3%以内にする
1回の取引で大きなリスクを取ると、短期間で資金を失う可能性が高くなります。
安全な運用のために、1回のリスク許容額を口座残高の1〜3%以内に設定するのが理想です。
📢 適正ロットサイズの目安(1回のリスクを2%とする場合)
口座残高 | 適正ロットサイズ(1回のリスク2%) |
---|---|
10万円 | 0.01〜0.05ロット |
50万円 | 0.1ロット |
100万円 | 0.2〜0.5ロット |
🔹 ② 最大ドローダウンを20〜30%以内に抑える
ドローダウンとは、口座残高がどれくらい減少したかを示す指標です。
例えば、口座残高100万円から80万円に減少した場合、**ドローダウンは20%**となります。
一般的に、最大ドローダウンが30%を超えるとリスクが高いとされています。
安全に運用するためには、20〜30%以内に抑えることを目標にしましょう。
🔹 ③ ストップロス(損切り)を必ず設定する
EAは自動で取引を行いますが、市場が急変したときに損切り設定がないと、
大きな損失を出す可能性があります。
📢 ストップロスの適正値の目安
通貨ペア | 推奨ストップロス |
---|---|
USD/JPY | 30pips |
EUR/USD | 40pips |
GBP/JPY | 50pips |
🔹 ④ ロットサイズを適切に設定する
ロットサイズが大きすぎると、少しの値動きで資金を大きく減らすリスクがあります。
口座残高に対して適切なロットサイズを選びましょう。
📢 ロットサイズの決め方の目安
口座残高 | ロットサイズの目安 |
---|---|
10万円 | 0.01〜0.05ロット |
50万円 | 0.1ロット |
100万円 | 0.2〜0.5ロット |
📊 EAを長期的に運用するためのポイント
📌 EAを長期運用するためのポイント
項目 | 内容 |
---|---|
相場環境の確認 | EAが現在の相場に適しているか定期的にチェック |
証券会社のスプレッド | スプレッドが広い証券会社では利益が減少 |
EAのバックテスト | 定期的に最適な設定を見直す |
取引時間の管理 | 流動性の低い時間帯を避ける |
🔹 ① 相場環境を定期的にチェックする
FX市場は常に変化しており、相場環境に合わないEAを使い続けると成績が悪化することがあります。
定期的にEAのパフォーマンスを確認し、必要に応じてパラメータを調整することが大切です。
📢 相場環境とEAの適性例
相場環境 | 適したEA |
---|---|
レンジ相場 | ナンピン系・グリッド系EA |
トレンド相場 | トレンドフォロー系EA |
ボラティリティが高い | スキャルピングEA |
🔹 ② 証券会社のスプレッドを確認する
スプレッド(売値と買値の差)が広いと、EAの利益が減る可能性があります。
特にスキャルピングEA(短時間で利益を積み重ねるEA)は、
スプレッドが狭い証券会社を選ぶことが重要です。
📢 スプレッドが狭い証券会社を選ぶポイント
✔ USD/JPYのスプレッドが1.0pips以下
✔ EUR/USDのスプレッドが0.8pips以下
🔹 ③ 定期的にバックテストを実施する
EAの設定は、相場環境の変化に応じて最適化する必要があります。
過去のデータを使って定期的にバックテストを行い、勝率やリスクを確認しましょう。
📢 バックテストのチェックポイント
✔ 勝率が50%以上あるか
✔ 最大ドローダウンが30%以下か
✔ 取引回数が少なすぎないか
🔹 ④ 取引時間を管理する
EAの取引時間によって、利益の出やすさが変わることがあります。
特に流動性が低い時間帯(東京市場の早朝など)はスプレッドが広がるため注意が必要です。
📢 おすすめの取引時間帯(日本時間)
取引時間帯 | 特徴 |
---|---|
東京市場(9:00〜15:00) | 比較的安定した動き |
欧州市場(16:00〜24:00) | 価格の動きが活発 |
NY市場(22:00〜5:00) | 急激な変動が多い |
FX初心者向け EA設定のQ&A


- Q. EAを使うのにプログラミングの知識は必要ですか?
-
A. いいえ、必要ありません。
EAはすでにプログラムされたものをMT4/MT5に設定するだけで使えます。
操作も簡単なので、初心者の方でも問題なく導入できます。 - Q. EAを設定したのに取引が開始されません。どうすればいいですか?
-
A. いくつかの原因が考えられます。
「自動売買ボタンがONになっているか」「EAの設定で自動売買が許可されているか」を確認してください。
また、ロットサイズが証券会社の最小取引単位に合っているかもチェックしましょう。 - Q. EAはどれくらいの資金があれば始められますか?
-
A. 口座の最小入金額によりますが、30万円程度から始めるのが安心です。
資金が少ないとリスク管理が難しくなるため、無理のない範囲で準備しましょう。 - Q. どの証券会社でもEAは使えますか?
-
A. いいえ、すべての証券会社で使えるわけではありません。
MT4/MT5に対応している証券会社を選ぶ必要があります。
また、約定力やスプレッドの狭さも重要なポイントです。 - Q. EAは完全に放置して大丈夫ですか?
-
A. いいえ、定期的な確認が必要です。
相場の変化や証券会社の仕様変更によって、EAのパフォーマンスが変わることがあります。
最低でも週に一度は成績をチェックし、必要に応じて調整を行いましょう。
おわりに



いかがでしたか?
FXのEAは、正しく設定すれば
初心者でも自動で取引ができる便利なツールです。
ですが、設定ミスや相場の変化に対応できなければ、
思わぬ損失を招くこともあります。
今回紹介した手順やポイントを押さえて、
安全に運用していきましょう。
最初は小さな資金で試しながら、
少しずつ経験を積むのがおすすめです。
ぜひEAを活用して、FX取引をより快適に、
効率的に進めてみてください。
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